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支石墓時代に製作・使用された土器をその表面に文様が無いことから無文土器と呼ぶ.この土器は粗い砂や蝋石の粉を混ぜた土を捏ねて形作った後、露天窯で焼いた土器で赤褐色や黄褐色を呈するものが大部分である.
山野で拾って集めた木の実や農耕によって得られた穀物を保存するための壷、運搬用の壷、食べ物を料理するための器、料理された食べ物を盛るための食器、そして墓に副葬するための土器などが特別に製作された.
畑と水田で刈り入れた穀物は日常用に食べるために保存しておくとともに、翌年の農耕のために特別に種子も保管しなければならない.
食べ物を調理するための器には高さ20㎝前後の小さな甕が使われた.
料理した食べ物を食べるための小型器を製作・使用した.器の大きさは5-11㎝前後で、鉢、皿、小椀など用途による形態の分化が見られる.