Home > 支石墓 Q & A > 支石墓の年代
支石墓の築造年代ついては、青銅器時代には文献記録がないため出土遺物の年代と型式間の前後関係から推定したり、自然科学的な年代測定資料を応用して築造時期を把握していく.科学的な分析結果と考古学的研究成果からみると、支石墓はB.C.12~11世紀頃に築造されはじめたものと考えられる.
支石墓の消滅は青銅器時代後期の前半に該当する遺物の出土から、B.C.3~2世紀説が全般的に認められている状況である.したがって、韓国の支石墓はB.C.12世紀からB.C.2世紀までの約1,000年間にわたって築造された青銅器時代の産物であるといえる.
支石墓はなぜ消滅したのであろうか?支石墓の消滅は当時の社会の変化とも密接な関係を持って起きたのである.支石墓後期の社会は支配階層の登場と外部からの先進文化の受容が起こった時期である.支配階層である首長層の登場は、既存の各地域を背景にした支配集団間の離合集散によって急激な統合が行われはじめたことを意味する.